--------- AUGUST.19.2020 / Blog ----------

一人ひとりの「選択」の重大性

今日も、気持ちの良い夜風が、私を包み込んでくれます。

嬉しいな。幸せだな。

 

昨夜は反省と工夫の仕方を、悶々と考えていました。

普段から、プラスチックで売られている物を買わないようにしています。
そうとは言っても、ゼロではありません。

私は、どのくらいの量のプラスチックを出しているのだろうと思い、一か月間プラスチックを捨てずに、貯めてみました。

そして、昨日で1か月。

大半がドッグフードとキャットフードのパッケージ。
そして、日本食のパック。例えば、納豆やもずく。

納豆ともずくが好きです。

最近、木綿豆腐は紙パックで売られていますが、シルクはプラスチック。

どうにか、工夫しないとな…

ルイとジャクソンのごはんを、買わずに自分で作るしかなさそうですね。でもドライフードはどうしよう。

日本食は絶対必要。
オーストラリアで、日本の物を手に入れるとなると、もれなくプラスチックもついて来ます。

困りました。

ある日マーケットで、ゴーヤを買おうとしていたら、
沖縄に住んだことがあるオーストラリア人の方に声を掛けられました。
お話をしていると、彼はVeganで、日本食の菜食をオーストラリアでどう上手く作るかと
毎日工夫されているらしく、納豆の自宅での作り方を教えてくれました。

それが、ミントで作る納豆。

用意するものは、ミント、大豆、ガラス瓶。

ガラス瓶にミントと大豆を入れて放置するだけなのですが、
私は、放置しすぎて腐らせてしまいまして、再挑戦。

楽をとって、パックになっている納豆を買ってしまったという経緯。

反省です。

みなさんは、どのように工夫されているのでしょうか。

楽を取ろうとすれば、プラスチックの山になります。

手間を掛けても、自分で作れば、環境にもいいですし、変な成分も入っていないので身体にもいいですよね。

さて、今日は、

惑星地球を未来へ繋ぐために生活の中で、試行錯誤されている皆さんへ、
そして、今こそ目を覚まして頂きたい皆さんへ。
インスピレーションとなりますように、

Jane Goodall (ジェーン・グドール) 博士をご紹介します。

Janeさんは、イギリスの霊長類学者です。
環境保護活動家として、
野生動物研究・教育・保護団体「ジェーン・グドール研究所(JGI)」を設立されており、
国連平和大使にも任命されていらっしゃいます。
研究所は、設立時より拡大し続けており、現在では29カ国で活動がされています。

本日は、彼女からの世界の人々へのメッセージ動画の一つを、
ぜひご紹介させて頂きたいと思います。

Mother earth – 母なる地球 – 

————————————————

「小さな昆虫が滅んでしまったとして、それがそんなに危険なことなのか。大したことではない。」と、多くの人によく言われます。

実は、全ては相互に繋がりあっているのです。

小さな昆虫が姿を消せば、
その昆虫を主な食料とする他の生物が姿を消すかもしれません。

全ては、「相互関係」にあるという事です。
これを「生物多様性」と言います。
私は、「生命の網」と表現します。 

一つ一つの網が、美しい模様を作っていますが、
今、それが破壊されつつあります。

地球は今、私たちがもたらした多くの問題を負っています。
その度に、自分に問います。

いつも言っていることなのですが、
人間とチンパンジーには様々な「共通点」があります。

明らかに私たちには「違い」があります。

例えば、今こうして、あなたは私の言葉を聞いています。
私はあなたに何かを伝え、あなたが聞きたいことではないかもしれませんが、
あなたにはその言葉を理解することが出来ます。

人間とチンパンジーの最大の違いは、
この爆発的な知性の発達です。

チンパンジーは私たちが「不可能」だと考えたことでも、やってのけます。
しかし、私たちは、数年前にロケットを打ち上げましたね。
それは、赤い惑星 火星に至りました。

そのロケットに入っていた小さなロボットが、
今でも火星の様子を写真に撮り、地球上の科学者に送信してくれています。
考えられなかった事です。
私が子供の頃なら、SFの世界の話だったでしょう。
しかし、人類はやってのけたのです。

では、なぜなのでしょうか。
この地球上で最も知的な生物であるはずの私たちが、
なぜ、自分達の唯一の故郷を破壊しているのでしょうか。

私たちは、母なる地球を、驚くべき勢いで破壊しています。

人間は叡智を失ってしまったのでしょうか。
先住民から教わったはずの叡智を、
一人ひとりの判断が、未来の世代にどのような影響を及ぼすかを考えることを。

私たちは、何かの判断をする際に、
「現在」に意識を向けすぎてはいないでしょうか。
自分のことや、次の株主総会、次の政策キャンペーンのことばかりに目を向けすぎてはいないでしょうか。

この信じられないほどの明晰である頭脳は、
人間らしい心や、愛、思いやりといった感情との繋がりを失ってしまっているようです。

その繋がりを思い出し、頭と心が調和することが出来れば、
人間が持つ真の大きな可能性を発揮することが出来ると確信しています。

驚くことでもありませんでしたが、
世界中を旅している時に、多くの未来への希望を持てなくなった若者に出会いました。

怒っていたり、暴力的であったり、落ち込んでいる若者ばかりでした。
そのほとんどが、無力感を感じ、なげやりになっていました。

彼らになぜそのように感じているのかと訊ねると、
大体の返事は同じでした。

「あなたがた大人が私たちの未来に悪い影響を与えました」
「出来る事は何も残されていません」

と言われました。

確かにそうかもしれません。

小さな子供たちを見ると、
私が子供だった頃から、どんなに地球を傷つけてしまっていたかと考えると、
自分が恥ずかしくて、怒りや絶望さえ感じます。

しかし、何も出来ないというのは、事実でしょうか。

もう手遅れだという生物学者もいます。
しかし、聞いてください。

短くても、時間はまだ残されていると考えるのは、私だけではありません。
方向を変えていく時間はまだ残されています。

しかし、問題に対する「私達の姿勢」をどう変えるか次第です。

自分の日々の中にある、身の回りの小さな選択の重大性に気づく人が、最低限の人数でも増えれば…

何を買い、食べ、着るのか。
そうした日々の小さな選択をする時に、
それらが、どのように作られたのか、環境への害はないのか、
動物や人間への残虐な行為はなかったのか、児童労働はなかったのか、

等を考える人が増えていけば…

ほとんどの人は、気づいていたとしても、何もしません。
やっても意味がないと感じているからです。
無力感や絶望感を感じ、なげやりになっているのです。 彼らはそう私に言うんです。

だからこそ、私たちは硬くなってしまった自分達の頭に言い聞かせなくてはなりません。

確かに、全体的に見れば、個人の行動は大きな違いをもたらさないと思うかもしれません。
しかし、億単位の集団である私たちが、
道徳的な選択を、集団で行う事が出来れば、それが私たちを正しい方向へ導くでしょう。

今の若い世代の人たちに希望を失くされては、諦めるしかありません。

まずは、宗教と文化の違いを越えて、互いを認め合う事から始める事で、
平和と調和の中で生きる事を学びましょう。

確かに、長い道のりです。

また、私たちと母なる自然との関係も同じことです。

なぜなら、母なる自然を今までと同じように利用し続けるのであれば、
全ては無駄になってしまうからです。

私たち一人ひとりの選択が、毎日変化をもたらします。
そして、私たちには、どのような変化をもたらすかの「選択肢」があります。

————————————————

彼女の言葉や行動は、常に私を「現実」へと引き戻してくれます。

毎日向き合うべき問題へと、自分を立ち直らせてくれます。

遅くなんてありません。
”今”始めれば、いいのです。

日々の自分が行う様々な「選択」に意識を向けて、

自分の為にも、そして地球や未来を生きる子供達の為にもなる「選択」を選びましょう。

自分が出来る最小限の事だとしても、その些細な「思いやりのある選択」は、

惑星地球、そしてそこに住む生物達が素晴らしい未来を迎える、確かな1歩となります。

自分に、自分達に、その”力”と”心”がある事を思い出し、

自分もその力になれると信じ、

行動をしていきませんか。

YOU'LL ALSO LOVE: