”人生はひとつのすばらしい物語なんだ、と。
いまの自分のように、あともどりのはちゃめちゃな人生でさえも。
これまでのような前進の人生に執着しても意味はない。”
死んだ人が過ごす場所、”ドコカ”
”ドコカ”では人生は逆に進み、新たな出会いが待っている。
ジョン・レノンは庭師になった。ピカソは絵を描きつづけ、マリリン・モン
ローは精神科の医者になった。そしてみんな赤ん坊に戻っていく。
この物語は、「プロローグ」が「最期」で、「エピローグ」が「はじまり」
で綴られている。
何が初めで、終わりか、どこが終わりで、始まりなのか。
それって、大切な事なのかな。
何かの終わりは、いつも寂しいけど、何かの始まりの予感がする。
何かが始まる時、わくわくするし、ドキドキするけど、
今までの事を思うと、自分がおいてきたモノ、忘れたくないモノ、誰かに忘れてほしくないモノの事を考えて、前に進めないときがある。
でも、想いも、悲しみも、愛も、許せない事も、全てカタチが違ったとしても、いつもそこにある。
変わらずそこにある。忘れなくてもいい。
いつでもそれを感じることは出来る。なくなりはしない。
「前に進む人生も、後ろに進む人生も、その”質”について言えばなんの違いもない。」
「人生は時間ではかるものじゃないわ。大切なのは長さじゃない、大切なのは”質”よ。」
どう生きるか。
心の在り方は、自分で選ぶことが出来る。
それだけで、自分の見える世界は一瞬で変わる。
いろんな人生がある。
みんな、それぞれの”瞬間”を生きている。
その一瞬をどう生きるか。
自然災害や、大規模なウィルス感染のように、何が突然起こるか分からない。
でも、どんな時も、毎日にちょっとの幸せを感じていたい。
そういう一瞬一瞬を大切にしたい。
もうすぐ16歳になるリズは、車のひき逃げ事故にあってしまう。
気がついたときには、大きな船に乗っていて、見知らぬ港に入ろうとしていた。到着地は、地上での人生を終えた人が暮らす地「Elsewhere ドコカ」。
そこは、人が時間をさかのぼる世界。つまり、1年ごとに1歳ずつ若返っていくのだ。大人になることができないリズは、自分の若すぎる死を受け入れられず、新生活にもなじめない。
しかし周囲の温かい目に見守られ、そして、双眼鏡をとおして見る地上の様子に深く考えさせられながら、徐々に心をひらいていく。
やがてひとりの青年に恋心をいだいていく…。
(「BOOK」データベースより)
1977年ニューヨーク生まれ。ハーバード大学を卒業したのち、映画の脚本の仕事に携わる
2002年にカノーザ監督が製作した学生映画『ALMA MARTER』では、脚本に加えてプロデュース、プロダクション・デザイン、コスチュームも担当。長編第二作目『カンバセーションズ』、第三作目となる新作『誰かが私にキスをした』でも、脚本を執筆している。
また、小説家としての顔を持ち、2005年6月にMiramax Books社から刊行された小説デビュー作「Margarettown」で全米書評家から注目され、Barnes&Nobleの優秀な新進作家の一人に選ばれた。2005年9月に出版された小説「天国からはじまる物語」(理論社刊)は、既に世界15ヵ国で翻訳。
(Wikiより)
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